C.intermedia

カトレヤ・インターメディア

カトレヤ・インターメディアの自生地は「ブラジル大西洋側にあるリオ・デ・ジャネイロ州からウルグアイ国境リオ・グランデ・ド・スール州にかけての海岸山脈に自生している」(『原種カトレヤ全書』より)そうです。現地に行って見たわけではないので断言できません。

開花期は私が持っているインターメディアでおよそ3〜5月、春からの新芽の完成が早いと9〜10月に咲いたりもします。1〜2月に見事なインターメディアを咲かせている方もおられるので、育てる人の地域や環境、育て方・株の出来具合にもよると思います。

花の大きさは約7〜13p、株全体の大きさとして約10〜30pで他のカトレヤの中でも小さい方になり、3号の素焼き鉢から立派な花が咲きます。

特徴として色彩(バラエティ、v.var.)の豊富さ、剛健さがまず思いつきます。色彩に関しては別項をご覧下さればと思いますが、この色彩の豊富さがコレクターの心を「あれもない、これもない」とくすぶらせます。「あれもない、これもない」と思っているうちに、今まで見たことがない「色は○○でペタルは△△」、或いは「ペタルは□□で色は××」等と最近夢を見て、「あるのではないだろうか、いつか出てくるのでは・・・」とも思っています。インターメディアの色彩の豊富さに夢が広がります。

次に剛健さですが、とにかく剛健、頑丈です。夏の日差しにも強く、「らんは冬は温室が必要でしょ?」と近所のおばちゃんや通りかかった人から度々聞かれますが、私の場合、冬は日の当たる廊下の窓枠にインターメディアを並べています。私の住む九州北部で冬の一番寒い時は廊下で2〜3℃、外気はマイナスになっていることも何日かありますが全く問題ありません。

育てるには頑丈で、大きくないので場所も取らない。咲く花は色鮮やかな花もあれば、素朴で味わいのある花もある・・・インターメディアを始めるとキリがないです。