唐津民報307号
2018/6/17
浦田関夫議員の議案質疑
機構改革で兼務職員467人
最低価格で落札100%も
 唐津市が8月から実施しようとする「機構改革」では70人が「兼務」(二つ以上の仕事をおこなうこと)で乗り切ろうとしていることが、11日の浦田関夫議員の議案質疑で脇山企画部長が明らかにしました。
 市職員(正規)は、1327人がいます。そのうち兼務をしている職員は、298人(のべ397人)であり、合計すると35%のべ467人が「兼務」となります。
 市は、「職員の連携とやる気、努力で乗り切りたい」としています。「やる気や努力」は必要ですが、一人で二役や三役、多い人は四役も兼務しています。どれだけやる気があっても体がもちません。
 浦田議員は、「専任でこそ目的を果たせる。兼務は避けるべき」と求めました。
 教育委員会に「教育企画室」を新たに設置する事にして「学校施設、建設、給食センター、偉業計画及び企画、通学区域、学校の統廃合、学校の跡地利用など」をおこないます。
 課長が兼務で、係長一人で担うことになります。
 これでは、せっかくの機構改革の目的が「絵に描いたモチ」になりかねません。
 
最低価格落札が相次ぐ
 市発注の公共工事で最低価格の「同額入札」による「抽選落札」が日常化していることが北方財政部長の答弁で明らかになりました。
 浦田議員の質疑に応えたもので、4000万円以上の工事入札には最低制限価格を定めています。
 土木工事一式では、平成28年度90%。平成29年度では100%。 建築一式工事でも、平成28年度は8.89%。平成29年度は、85.71%の割合で最低制限価格の落札が常態化しています。
 
週末は多彩な地域行事
呼子大綱引き、田植え祭
週末は唐津市内各地で様々な催しが行われています。
 呼子大綱引きは400年以上の歴史をもつ国の重要無形民俗文化財です。
 2日に「子ども綱引き」、3日に「大人綱引き」が行われ、子ども綱では浜組の勝利、大人綱では岡組が勝利しました。陸も海も豊かな一年となりそうです。
6月3日から17日までは、サントリー・佐賀県・唐津市のコラボ企画「楽しサガばい ハイボール&唐津(ハイ&唐)」が呼子地域全体で展開されています。
呼子では、県外ナンバーの車が駐車できず昼を過ぎても長い列となっていました。駐車場不足が深刻です。
 
七山は感謝祭
3日には七山の恒例行事の感謝祭が行われ、ミニライブ、野菜釣り、ヤマメの掴み捕りなどが用意され、掴み捕りしたヤマメを串に刺し、塩を振って焼くなどはセルフサービスとなっています子ども達には食育の一環としてもいい経験になりそうです。当日は七山支所、運動公園の駐車場が臨時駐車場として用意され、シャトルバスが運行されました。毎年、参加する家族などはレジャーシートや簡易テントを用意し川岸で一日を過ごしました。
 9日に「田植え祭」が末蘆館(菜畑)で行われました。 近隣の園児たちが赤米の田植えを体験しました。
 
 
 
 
 
 
家族づれで川遊びをする家族(七山
 
 
唐津市後川内では9日、「後川内子供立」が多くの地元民やカメラマンが見守るなかでおこなわれました。
 同地区では、豊作祈願として約170年前から後川内地区の氏神様に奉納されていました。戦争で一時期中止されていましたが、戦後、保存会が結成され、小中学生を中心に伝承しされています。
 当日は、保育園児から中学生までが「大黒舞」や「銭太鼓」など4種の舞を披露しました。花形の「つめ太鼓」は、頭につけた白い毛を振り乱しながら、太鼓をばちでひっかくように打ち鳴らし、見物人の大きな拍手を受けていました。
 多くの伝統文化が後継者不足で消滅するなかで、同地区は、農業が盛んで後継者も多く、地域住民が一体となった応援態勢が継続の力となっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
後川内「子供浮立」