唐津民報第306号
2018/6/3
6月定例市議会はじまる
新たに「未来創造部」
700億円に迫る予算
 平成30年度6月定例議会が1日からはじまりました。
 議員には25日、議案書や予算書が配布されました。それによると、一般会計補正予算は、15億6893万円で、既決予算と合わせると690億1395万円と700億円まであとわずに届く規模とりました。
 主な予算は、子どもの置かれている環境を調査費(299万円)や「JAからつ」がおこなう、「かんきつ集出荷貯蔵施設」(8033万円)や玄海共同乾燥調整施設」の整備費(625万円)の補助金が計上されています。
 また、2023年国民体育大会における軟式野球のメイン会場に予定されている市野球場の整備事業費(1億4064万円)や新保健センター(旧日赤跡地)の駐車場整備費(1億6845万円)厳木中学校屋内運動場屋根改修事業費(8888万円)などです。
 
部の名称変更企画部が政策部へ 
 部設置を変更する条例が出されています。
それによると、「企画部」が「政策部」となり、「総務部」より上位に位置づけられ、「総合的な企画調整及び調整」「広報広聴」総務部にあった「秘書課」を移し担当します。 新たに「未来創造部」がつくられ、 「移住定住の促進」「男女共同参画」「国際交流」「地域づくりの企画推進」「文化振興」「スポーツ振興」に関することを担当します。
 「交流文化スポーツ部」は廃止となります。
「商工観光部」が「経済観光部」と名称が変更になります。
 教育委員会事務局に「教育企画課」を新たに設けます。市民センターは替わりません。
 3月に市民センターに「地域振興局」を置くことは中止となり従前と同じとなります
 
 
 
 
「働き方改革法案」は撤回に
労働者を「使い放題
 携帯電話の利用料が定額料を契約すると、「使い放題」は、料金を気にしないでいいと人気があります。また、飲食店では、一定時間を区切って定額で「飲み放題」も料金を気にすることなく楽しめるので酒好きには喜ばれています。
 
労働基準法を無視
 安倍政権は、労働者を「使い放題」にしようとする「働き方改革」法案を一括強行採決しようとしています。
 労働者の労働時間や労働環境を守る「労働基準法」があります。使用者は、労働者の労働時間を客観的に把握する義務を定めており、原則、「1日8時間、一週間40時間」という法定労働時間が決められています。
 
「働かせ法案」は廃案へ
 それを、労働時間規制の適用除外として、「残業代ゼロ」としようというものです。今でも、「過労死ライン」である月80〜100時間を容認しているのに、これでは、「過労死促進法」になり、過労死が労災ではなくなることになります。
 法案作成の根拠になった厚労省のデーターが大量に虚偽だったことも判明しています。
使用者にとっては、美味しい話かも知れませんが、労働者にとっては「働かせ法案」で絶対に認めるわけにはいきません。
 こんな法案は撤回しなければなりません。
 
鏡山小は県内2番目のマンモス校
 
環境を整えることは行政の責務
党議員団らが学校長と懇談
 鏡山小学校は、宅地化が進み、児童数が長松小学校を追い越し、 29クラス917人と佐賀県鳥栖市「弥生が丘小学校に次いで、2番目に児童数が多いマンモス校となっています。
 この現状を知ろうと23日、浦田関夫、福島なおみ両市議に社民党の伊藤一之市議に井上ゆうすけ県議の4人が同校を訪れ、礎(いしずえ)晴久校長と約1時間、同校の現状について懇談しました。
 
運動場は、隔日使用
 同校は、運動場が狭いために、昼休みの使用を、上級生と下級生が隔日交替にしています。
 学校改築の予定もあり、その間(約3年)は、運動場にプレハブを建設することになり、運動場が使えなくなります。
 育ち盛りの子どもが体力の発散場所を奪うことになりかねません。
 その他にも、理科・音楽など特別教室の授業。プール、図書館、体育館の施設利用も調整が必要となっています。
 
駐車場確保に苦慮
 日々の駐車場確保にも苦慮しています。
 特に、学級参観日など保護者が学校を訪問する場合、運動場だけでは駐車場が足りない深刻な状況となっています。
 雨の日の児童の送迎で、道路の渋滞をおこし、通行に迷惑をかけています。
 要支援の児童は、6クラス25人おり、生活支援員を増やす」ことも課題です。
 
1000食をセンターから搬入・返納も課題
 学校給食は、「自校式」(9人の調理員)で約1000食を賄っています。改築工事がはじまると、給食は「東部給食センター」から配送されることになると、9人の調理員さんがいなくなり、約1000食の受け入れと返納作業を今の職員で対応しなければならず、人的面や衛生面からも考慮が必要です。
 
通学区域の見直しもマンモス校解消策
 文科省の基準では、大規模の基準を25学級からとしています。31学級からは、過大規模校としています。
 子どもたちの教育環境を整えることは行政の責務です。「通学区域の見直し」もマンモス校解消の手段の一つでもあります。隣接する久里小や東唐津小の保護者や地域の方に丁寧な説明をおこない、理解を得ることが必要ではないでしょうか。
 
初めて外国クルーズ船が入港
 
ボートセールス 実る
  「にっぽん丸」など相次ぎ予定
 フランス国籍のクルーズ客船「ロストラル号」が21日、唐津東港に着岸すると、唐ワンくんをはじめ、多くの市民が出迎えました。
 乗客らは唐津城や旧高取邸、お茶、茶摘み体験、観光を楽しみました。入港歓迎式典では、峰達郎市長が歓迎の挨拶を行い、記念品として曳山が描かれた唐津焼を渡しました。
 また、佐賀県警察音楽隊の演奏や、唐津港太鼓が披露され、船上から動画を撮影する乗客の姿もありました。
 ロストラルは1万7000トン、全長142メートル。乗客乗員は339名。デビット・マリオーノ船長は南極や北極の航海経験もあり、入港歓迎式典では「歴史や文化のある唐津のような素晴らしいところを開拓していきたい」と展望を語りました。
 今回の入港はワンダーズ・オブ・ジャパン・クルーズのツアーで、 11泊12日の日程で、大阪から始まり、高松、広島、唐津、蔚山(韓国)、松江、金沢、佐渡、能代、青森、小樽を巡るものです。
 佐賀県と唐津市がポートセールス(港のメリットを説明し、船舶の誘致すること)を行っていました。唐津市では、今後も港湾の振興を掲げ、ポートセールスを行っていく考えです。 今後も「スターレジェンド」「にっぽん丸」「飛鳥2」とクルーズ船の入港が予定されています。入港の予定は、市報や 「チャンネルからつ」、市ホームページなどで公開されています。