唐津民報299号
2018/2/4
新庁舎、設計案を公表
今月21日まで意見を募集
シンプルで使い勝手の良いものに
 唐津市は、新庁舎を現地で建て替えることで「基本設計」(写真)をホームページで公開しました。また、本庁や市民センターで閲覧することができます。 新庁舎の供用開始を2023年(平成33年)4月を目指します。
 
7階建ての免震棟
 基本設計案では、@議会機能を本庁舎3階に移転、A議会棟を解体し、駐車場に新庁舎を建設、B現庁舎から新庁舎へ移転、C現庁舎を解体し、駐車場に整備することにしています。
 新庁舎は、7階建て延べ床面積約1万7000uの免震棟となります。 
 外観は、直射日光を和らげるために細長い板を縦に組んだルーバーで全面を覆います。
1・2階は市民の窓口ゾーン、3〜5階が執務室、6階に議会機能を設け、7階は機械室となります。
 6階には、市街地や唐津湾や唐津城などが展望できるテラスも設けることになっています。
一階の東側スペースには、「多目的ホール」として庇(ひさし)を大きく張り出したテラスを設け、一体的な利用を計画しています。
 
憩いの広場活用は未定
 解体が始まった「憩いの広場」の跡地の活用は決まっていません。 緑地空間にするのかイベントできるような広場にするのか災害時の避難場所に使えるような空間にするのか基本設計では決まっておらず、市新庁舎建設室は「じっくり検討したい」としています。
 
破格の入札が工期遅れ
 庁舎建設に当たっては、基本計画策定業務において「破格の入札」があり、昨年の設計業者選定では、一共同企業体しか応募がなく「競走の担保ができない」として入札を2度延期し、その後梓設計企業体に「随意契約」して工期が「合併特例債期限まで間に合わないのでは」と心配され、工期を短縮して2020年度中の完成をめざします。
 破格の入札が、庁舎建設の工期を遅らす原因にも成りました。
 
多数の意見を
 基本設計では、細部の事は決まっていませんので多くの市民からの意見をあげることが大事です。
 シンプルで機能のいい市庁舎には、市民の声が生きてきます。
 意見募集は、今月21日までに、メール、文書などで本庁や市民センターなどで受け付けます。
 共産党には、「唐津市の風景には似合わないのでは」「あまり豪華すぎるのでは」というご意見も寄せられています。
 
水道料金で過少請求
集合住宅で誤り繰り返す
 水道局は24日、市内の三つの集合住宅で水道料金を過少に請求していたことを発表しました。
 対象は、75世帯で約108万円です。1世帯あたり最大で1万9000円になる世帯もあるといいます。
 濱田水道局長は「こちらのミスで迷惑をかけて大変申し訳ない。転出者にも説明し理解を得たい」としています。
 マンションなど集合住宅 で、水道管の口径が20_を誤って、13_の基本料金を請求し月810円少なく請求していたものです。
 集合住宅での「過少請求」は、2011年(平成23年)12月、県営住宅でもあり、27年間で約1500万円の過少請求をしていたことがありました。
 市は、ミスに気づきながら是正しなかったとして、当時の水道営業課長を1カ月10%の減給処分にしました。また、既に定年退職していた当時の水道部長は、月給の半額約23万円を自主返納した事例があります。
 
構造上の問題の場合13_の適用に道を
 集合住宅では20ミリを使っているところがほとんどです。
 それは、水道水を屋上のタンクに一旦貯留し、落差で入居個室に配水する仕組みになっているため13_では水圧と水量が不足するという理由があります。
 このように、入居者の意志に係わらず、13_ではなく20ミリにしなければならない理由がある場合は、一般家庭の「13_の扱い」をすべきではないかと思われます。
 
肥前町でタイムカプセル開封
町民ら当時懐かしむ
町制施行30年事業として
 肥前町の市民センターで1月24日、30年前のタイムカプセルが開封される式典肥前町市民センターで開かれました。
 タイムカプセルは、肥前町の町制施行30周年を記念して埋められたもので、開封式では町民をはじめ、区長や当時の町長、役場職員らが取り出した雑誌や新聞、子どもの作文を見て30年前の思いに時の流れを懐かしんでいました。
 
30年後に伝える事業
 タイムカプセルは1987年(昭和62年)当時の肥前町が日本の姿を30年後に伝える事業として満越の国民宿舎「いろは島」敷地に埋めたものです。
 埋められていた銀のカプセルは、高さ約90センチ、直径約60センチある円柱形に、寄せ書きやカセット、VHSビデオなど656点が入れられていました。
 
動画で当時を懐かしむ
 式典に先がけて、1987年の世界の出来事、日本の出来事、肥前町の出来事をまとめた動画が上映され、若い頃の写真に会場からは思い出を楽しむ声が聞こえました。 動画は肥前市民センターの職員が作成したものです。 
 納所の区長を務める中山三夫さんは、納所小3年だった長男が「大人になったら大工になりたい」との寄せ書きを見つけ、「こんなことを書いてるとは驚いた」と当時を懐かしがっていました。
 タイムカプセルから取り出した文集、新聞、観光ガイド、当時の電話機、自動車カタログなどは、2月1日〜3月2日まで、肥前市民センターロビーで展示されます。
 
 
憩いの広場 閉園式
参加者当時を偲ぶ
 1月13日、市役所本庁舎前にある「憩いの広場」が、庁舎建て替え工事のため、解体され、半世紀の間、市民に親しまれながら「閉園式」がおこなわれました。
 本庁舎玄関ロビーでの閉園式には、8代目野副豊前市長、10代目坂井俊之前市長も参列しました。
峰達郎市長、野副前市長、櫻庭総務部長らが、憩いの広場が出来た当時の想い出などを話しました。
大志小学校の生徒有志による合唱の後、閉式後にはぜんざいが振る舞われ参加者を温めました。
 
米国の造園家が設計
 憩いの広場は、著名な米国の造園家、エドワード・A・ウィリアムス氏が唐津市を訪れた際、唐津の自然環境の素晴らしさに感動し庭園の設計を申し出て、「広場の中に台地と池を配し、唐津の特徴である”山と海”を表現」したと言われて1964(昭和39)年に造られました。
 
代替駐車場
  「憩いの広場」は、解体して代替駐車場として使用されることになっています。玄関前の「左近の桜」「右近の橘(たちばな)」などと一緒に植え直すことになっています。
 市新庁舎建設室は工事終了後について「形を変えて、にぎわいのある広場にしたい」と話しています。敷地南東側の角にあるやぐらの公衆トイレは、建物はそのまま残す方向で検討しています。