唐津民報第271号
2016/8/16
 
北部医療圏の中核病院 
新「唐津赤十字病院」開院
救急医療にヘリポート
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
新病院の屋上に整備されたヘリポートから唐津湾を望む(7/23)
 
 
 唐津赤十字病院が唐津市二タ子から同市和多田に移転し、8月4から本格運用を開始しました。
 新病院は、救急、小児、周産期医療などの充実を図り、県北部医療圏の中核病院と位置付けられ、ヘリポートを備えドクターヘリが使え緊急患者の搬送と治療に期待されています。
 新病院は国道204号唐津バイパス長谷交差点(洋服の青山)の南側に位置し、敷地面積2万9700平方メートル、免震構造の7階建て、延べ床面積2万4600平方メートルで、病床数は304床です。総事業費は約130億円となっています。
 診療科は従来と同じ28科です。救急医療センター(唐津市千代田町)の小児部門を拡充し来年4月をめどに取り扱いをはじめます。
 このほか、高度な診断機能を持つCTとMRIを各2台に増やし、「地域がん診療連携拠点病院」としても、外来化学療法室の拡充をおこないます。
 新病院は、「災害拠点病院」でもあり、災害時には医療スペースにもなる講堂を備えています。また、15キロ離れた玄海原発の事故を想定し、除染などを実施する緊急時医療施設棟も備えています。
 病室からは、唐津湾や鏡山などが一望できます。
 7月23日に関係者による内覧会が行われ、落成式典では、日赤病院関係者や山口県知事、工事関係者、地元駐在員などが参加して催されました。記念講演には大林宣彦監督が講演しました。
 24日は一般者向け内覧会が行われ、多数の施設見学者が訪れました。
 利用者は、かかりつけ医師の紹介がない場合は2700円が別途請求がされます。病院代は、「自動精算機」で支払うこととなりますが、従来の窓口支払いも可能です。そのほかに、1階正面玄関左側にコンビニも用意されています。
 病院への交通アクセスは、唐津駅からバスが運行されています。
 
唐津商業高校、甲子園出場
木更津総合と13日8時から
投打で初戦突破を
 
 5年ぶり5回目の佐賀県高校野球の県代表を決めた唐津商業高校は、4日の組み合わせ抽選会で、大会7日目の第1試合(13日午前8時開始予定)木更津総合(千葉)と対戦することが決まりました。
 木更津総合は、春夏連続で3年ぶり5度目の夏の甲子園に出場し、今春の選抜大会で8強に入った実力校です。
 唐津商業は、谷口投手が長身から投げ下ろす威力ある投球と県大会決勝戦で見せた打線が爆発し初戦を勝ち抜いてもらいたいものです。
 
唐津市から500万円
 唐津市は、高校野球の県代表として甲子園出場を決めた唐津商業高校の「甲子園出場実行委員会(仮称)」へ500万円を送ることを3日臨時議会を開いて決めました。
 
坂井市長「政治とカネ」
政治倫理に違反すると結論
市民の信頼なしに使命を果たせない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 第8回の唐津市政治倫理審査会が8日市役所で開かれました、(写真左)
そこでは、市民団体から提出された政治献金を巡る問題など4項目全てに坂井俊之市長の「政治倫理違反」があると断じました。
 
政治風土も改善を
 審査会は「附帯意見」として次のように述べています。
 「ひとえに政治倫理に対する市長の認識や自覚の不足の故に生じたものと言わざるを得ず、市長には、条例及び政治倫理審査会のもつ重大な意味を改めて認識することが求められる。市長は、市民の信頼なしにはその使命を果たすことはできず、一段と厳しい倫理観や資質が求められる」と結んでいます。
 さらに、「市の政治にかかわる全ての人が襟をたださなければならない」政治風土の改善も提言されています。
 
党支部は後援会と密接な関係
 坂井俊之後援会と坂井俊之後援会支部は無関係とする説明に、会員1人当たり500円を支出している点から「むしろ市長の後援会活動に密接な関係に有り、一定の関与をしている」「市民から見れば下部組織としか映らない」と市長側の説明を断じました。
 坂井市長が代表を務めていた自民党支部の献金問題でも政治活動をした客観的に資料がないとして「法人と個人のポケットの使い分けを知った上での取り扱いであるとして脱法的な組織ではなかったかとの疑念を市民がいだくのはもっとも」しました。
 「坂井俊之後援会支部」は存在しない事を29日に唐津市市政記者クラブに文書で明らかにしました。
 それによると「坂井俊之後援会支部」は「組織的な政治団体ではなく、自然発生的に坂井俊之氏を応援するためにできたもの」と説明しています。
 浜玉支部の規約によれば「この会は、坂井俊之後援会浜玉支部と称する(第一条)
と明記し、「この会は、坂井俊之氏の政治活動を支援し」(第二条)となっています。
 支部の会費は一人1000円を後援会に上納し、後援会から支部へ一人あたり500円を支出していることについて「独自の活動を支援するため」と説明しています。
 坂井市長は、7月26日の記者会見で「具体的には選挙の時に活動して貰っている」と説明していました。
 
政治活動は選挙運動と一体のもの
 規約にあるように「政治活動を支援」することは、「選挙運動」をする事です。
規約の面からも、資金の面からも後援会と支部は「従属関係」は明白です。
 選挙活動を有利にするために、駐在員組織を使ってきたことは事実です。
 坂井市長は、言い訳を続ければ続けるほど見苦しい言い訳と墓穴を掘ることになっています。
 坂井市長から「関係ない」と云われれば云われるほど、これまで応援してきた後援会支部の方々が納得するでしょうか。
 
唐津市政も問われる
 地域の顔役が連れだって頼みにこられた支部長は、「好きで役員を引き受けた訳ではない」と言い切っています。あまりにも、自分の支援者を粗末にする説明です。
 坂井市長は事実を認めれば、支部役員から駐在員(区長)を排除しなければならず、「関係ない」と逃ています。
 唐津市は、政治活動と駐在員活動を明確に分離するよう強い姿勢が必要です。
 
長松分団が全国大会へ 
自動車ポンプ操法県大会優勝
 
 第33回佐賀県消防操法大会が7月31日、九州佐賀国際空港多目的広場で行われました。
 唐津市消防団及び玄海町消防団の代表として唐津支団長松分団の自動車ポンプ操法及び北波多支団ラッパ隊が出場しました。
 競技の結果、長松分団が県大会で優勝し、10月14日長野県で開かれる全国大会に出場する事がきまりました。
 北波多支団ラッパ隊は全国大会出場は叶いませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
(写真は、唐津支団が松浦河畔敷で行なった夏季訓練の様子。7月17日)