唐津に居住されつつも長年、県外の人形座の指導をされていた竹本鳴子大夫という人的財産の存在をいかし、唐津の地における人形浄瑠璃の継承活動をするために門下生を中心とした有志で平成23年5月、唐津人形浄瑠璃保存会を設立しました。
しかし、保存会にあるのは竹本鳴子大夫という人的財産のみで、他は全くゼロからのスタートでしたので、人形浄瑠璃普及のためには、人形購入も必須であり、その資金確保のため、恐れ多くも唐津市を中心に皆様方に寄付金賛同のお願いをいたしました。
政治、風水害等で日本全体が厳しい情勢の中にありましたが、会員をはじめ、地域の方々、遠方の県外に居住の皆様方々など多くの方々から、たくさんの温かい篤志を頂き、さらに数社の企業からも助成金を頂くことができました。
お陰さまで、平成25年3月現在までに演目「傾城阿波鳴門」に必要なお弓人形、お鶴人形、飛脚の3体をそろえることが出来ました。
また必要な大道具、小道具は会員や会員家族、地域の有志の方々の協力を頂きながら作成。どうにか形あるものに仕上げることができました。
平成23年度から浄瑠璃を学んでいる唐津市立入野小学校3年生や保存会員もこれらの人形や道具類をいかし、地域住民の方を前に成果発表や公演活動をすることが出来るようになりました。
これもひとえに皆様のお力添えの賜ございます。心より感謝し、御礼を申し上げます。
演目を広げるには、まだまだ多くの資金が必要ですが、ひとまずこれをもちましてホームページ上の「人形基金」のコーナーを閉じさせていただくことにいたしました。
これまでの人形基金へのご支援、本当にありがとうございました。これからも保存会員一同、子供達と共に人形浄瑠璃という日本の伝統芸能の継承活動に邁進していく所存でございますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
なお今後の活動の様子は、引き続きホームページ「活動報告」のところに掲載してまいりますので、ご覧いただければ幸いです。
平成25年6月吉日
唐津人形浄瑠璃保存会